東アジアはひとつになれる? サザンの新曲に込められた想い 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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東アジアはひとつになれる? サザンの新曲に込められた想い

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 8月10日、5年ぶりに活動を再開した人気ロックグループ「サザンオールスターズ」の復活ライブが横浜の日産スタジアムで行われました。ボーカルを務める桑田佳祐さんらメンバーは、熱いパフォーマンスでスタジアムに集結したおよそ7万人のファンを魅了。会場は熱気と歓声に包まれたそうです。



 2008年8月、同スタジアムで開催されたライブを最後に無期限の活動休止に入っていたサザン。そんな彼らの復活後第一弾となるニューシングル「ピースとハイライト」が、とある理由で話題を呼んでいます。今回のライブでも披露された同曲ですが、歌詞の出だしはこんな一節で始まります。



「何気なく観たニュースで お隣の人が怒ってた」



 曲はその後も「歴史を照らし合わせて 助け合えたらいいじゃない」と、ところどころに今日の日本と東アジア近隣諸国における関係性を連想させるような歌詞が続きます。しかしこれにはネット上で「珍しく政治色の強い歌詞だ」という声や批判的な意見も多いようです。



 政府、そして国民同士、長年にわたりわだかまりが解けない日本と東アジアの国々。しかし韓国人政治学者の姜尚中さんは書籍『これからどうする――未来のつくり方』の中で、ここ数年の間に「一瞬、『東アジア・絆の共同体』とでも呼べるようなネットワークが出来ていた」瞬間があったと言います。



 それが、東日本大震災で疲弊した日本に中国や韓国、そして北朝鮮までもが支援という救いの手を差し伸べた、まさにその時です。姜さんはこの瞬間「明治以来の、敗戦以来の、最も近しい国々とその人々に向けられてきた日本の、日本国民の視線が変わり、共に東アジア、北東アジアに生きる人間として助け合っていけるという確信が芽生えようとしていた」と。



 混沌とした日本と東アジアの外交事情に一筋の光が見えつつあったあの時から早2年と数カ月。その後日本はどう変われたのでしょうか、そして今後どう変わるべきなのでしょうか。今年10月にスタートするセミナー「本と新聞の大学」ではそんな日本のこれからを、姜さんと朝日新聞社教育コーディネーターの一色清さんが「世界の中の日本」をテーマに全6回の講義で紐解いていきます。回ごとに招かれるゲスト講師と共に、矛盾がせめぎあう東アジアの政治状況や、世界の安全保障に大胆に迫ります。



【関連リンク】

本と新聞の大学 第2期ゼミ生募集

http://hontoshimbun.jp/


(記事提供:BOOK STAND)

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