昭和世代なら、一度は目にしたことがある花柄模様のポットやグラス類。令和になって、その魅力が大きく花開いた!
【写真】懐かしい!花柄のプリントグラス
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昭和の時代には、どこの家庭にもあった花柄の食器や家電類。いつしか姿を見なくなったが、令和の今、復刻が相次いでいる。
象印マホービンが花柄ポットを初めて販売したのは1967年のこと。生活が豊かになり、暮らしに彩りを添えたいという人々の気分にはまり、爆発的なブームに。以来、花柄の炊飯器や鍋、食器類が多く出回るようになった。
石塚硝子社内で、昭和時代に販売していた花柄のプリントグラス「アデリア」シリーズを復刻したいと声をあげたのは、若手女性社員たち。昭和を知る社内の上層部の反対があったが、テスト販売を経て大ヒットに結びついた。
昭和を知る人には懐かしく、知らない人には新鮮に映る花柄は、気分も華やかにしてくれる。
(取材・文/吉川明子)
※週刊朝日 2021年9月10日号