象印花柄復刻シリーズ(象印マホービン)/2015年に花柄ポットの歴史や、ポットの花柄をモチーフにした便箋などがダウンロードできるウェブサイト「GARARY(ガラリー)」を開設したところ、SNSで評判に。そこで、昨年11月にポット3種類(3300円)と、携帯用ステンレスボトル3種類(3850円)を復刻。こちらもSNSで話題となり、品切れ商品も出るほどの人気に。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)
象印花柄復刻シリーズ(象印マホービン)/2015年に花柄ポットの歴史や、ポットの花柄をモチーフにした便箋などがダウンロードできるウェブサイト「GARARY(ガラリー)」を開設したところ、SNSで評判に。そこで、昨年11月にポット3種類(3300円)と、携帯用ステンレスボトル3種類(3850円)を復刻。こちらもSNSで話題となり、品切れ商品も出るほどの人気に。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)

 昭和世代なら、一度は目にしたことがある花柄模様のポットやグラス類。令和になって、その魅力が大きく花開いた!

【写真】懐かしい!花柄のプリントグラス

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 昭和の時代には、どこの家庭にもあった花柄の食器や家電類。いつしか姿を見なくなったが、令和の今、復刻が相次いでいる。

(象印マホービン)
(象印マホービン)

 象印マホービンが花柄ポットを初めて販売したのは1967年のこと。生活が豊かになり、暮らしに彩りを添えたいという人々の気分にはまり、爆発的なブームに。以来、花柄の炊飯器や鍋、食器類が多く出回るようになった。

アデリアレトロシリーズ(石塚硝子)/1819年創業の石塚硝子は、1961年から食器ブランド「アデリア」で花や動物模様のプリントグラスを販売。SNSで呼びかけて当時のグラスを借り、イラストを起こし直して2018年に復刻し、大ヒットに。台付きグラス(770円)やボンボン入れ(770円~)など10柄36種類。形状は現代の暮らしに合わせた使い勝手になっている。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)
アデリアレトロシリーズ(石塚硝子)/1819年創業の石塚硝子は、1961年から食器ブランド「アデリア」で花や動物模様のプリントグラスを販売。SNSで呼びかけて当時のグラスを借り、イラストを起こし直して2018年に復刻し、大ヒットに。台付きグラス(770円)やボンボン入れ(770円~)など10柄36種類。形状は現代の暮らしに合わせた使い勝手になっている。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)

 石塚硝子社内で、昭和時代に販売していた花柄のプリントグラス「アデリア」シリーズを復刻したいと声をあげたのは、若手女性社員たち。昭和を知る社内の上層部の反対があったが、テスト販売を経て大ヒットに結びついた。

撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)
撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)

 昭和を知る人には懐かしく、知らない人には新鮮に映る花柄は、気分も華やかにしてくれる。

昭和時代のパッケージデザインを元に、当時の雰囲気を彷彿とさせるパッケージに。しおりも当時の広報誌の表紙を採用。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)
昭和時代のパッケージデザインを元に、当時の雰囲気を彷彿とさせるパッケージに。しおりも当時の広報誌の表紙を採用。 撮影協力:一軒家カフェikkA(東京都墨田区向島3―6―5)

(取材・文/吉川明子)

週刊朝日  2021年9月10日号