【マラソン】


 エチオピアのアベベ・ビキラはローマ五輪に続き、世界新記録で2連覇を果たした。ローマでは裸足で走り、東京ではレースの1カ月前に虫垂炎の手術を受けたという伝説的エピソードを持つ。
ゴール後「まだ走れる」と余裕を見せたほど、圧倒的な実力のアベベ (c)朝日新聞社
ゴール後「まだ走れる」と余裕を見せたほど、圧倒的な実力のアベベ (c)朝日新聞社

 円谷幸吉は銅メダルを獲得し、陸上日本勢の唯一のメダルとなった。

円谷幸吉はゴール前約200メートルで英国のバジル・ヒートリーに抜かれた (c)朝日新聞社
円谷幸吉はゴール前約200メートルで英国のバジル・ヒートリーに抜かれた (c)朝日新聞社

 今大会は、早稲田大出身で箱根駅伝の元エース、大迫傑が注目を集める。

昨年の東京マラソンで日本記録更新を確信し、叫ぶ大迫傑 (c)朝日新聞社
昨年の東京マラソンで日本記録更新を確信し、叫ぶ大迫傑 (c)朝日新聞社

【柔道】
 柔道が初めて正式競技となり、猪功は重量級で金メダルを獲得した。

決勝でカナダのダグ・ロジャーズに判定勝ちした猪熊功 (c)朝日新聞社
決勝でカナダのダグ・ロジャーズに判定勝ちした猪熊功 (c)朝日新聞社

 日本はお家芸・柔道の全階級制覇を目標としていたが、無差別級でオランダのアントン・ヘーシンクが優勝し、夢破れた。

決勝で神永昭夫を迎え撃つヘーシンク (c)朝日新聞社
決勝で神永昭夫を迎え撃つヘーシンク (c)朝日新聞社

 今大会、男子66キロ級と女子52キロ級で「兄妹金メダル」を狙うのが、阿部一二三と妹の詩。互いに支え合う仲むつまじい姿も人気だ。

2018年の世界柔道で、ともに金メダルを獲得した阿部兄妹 (c)朝日新聞社
2018年の世界柔道で、ともに金メダルを獲得した阿部兄妹 (c)朝日新聞社

(文/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2021年7月30日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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