スマホに準備した回答を読み上げながら取材に応じてくれた代々木さん(撮影/写真映像部・上田泰世)
スマホに準備した回答を読み上げながら取材に応じてくれた代々木さん(撮影/写真映像部・上田泰世)

Q:勃起力が落ち、イキにくくなりました。

A:「俺、勃起力が弱まってきたみたい」と奥さんに打ち明け、甘えてみることを強く勧めます。

 プライドが邪魔して言いにくいことであるほど、打ち明けられた相手は嬉しいものです。コンプレックスは距離を縮めるきっかけにもなり得るんですね。勃起度が落ちた今は絶好のチャンスです。女性は年を重ねるに従って男性ホルモンの比重が増え、セックスがより能動的になっていきます。

 AV界での熟女人気は先ほど記したとおりですが、彼女たちは男の喘ぐ声に欲情し、撮影現場であることすら忘れたように積極的に、能動的に行為に没頭します。じらしにじらした揚げ句、男優が声を上げてイクと、一緒にイッてしまうことも珍しくありません。男性は女性が喘ぐと「感じさせた」と満足し、自分のエゴに栄養を与えるだけですが、女性の多くは一緒に感じます。これはミラーニューロンがフル稼働して起きる現象だと思います。

 ミラーニューロンとは二十数年前に発見された、他人の感情を自らの脳内で鏡のように映し出す神経細胞です。女性はもともと「共感力」が高いので、ミラーニューロンも発達しているのだと僕は思っています。だからこそ、奥さんにリードしてもらったとき「マグロ」ではいけません。ぜひ、大いに喘いでください。

 ちなみに、50代になってもAV男優を続けている一線級の男たちは体を鍛えています。勃起力に効果があると彼らに支持されているのが下半身の筋肉を付けるスクワットです。ぜひ、就寝前のスクワットをルーティンにしてみてください。

 もう一つ勧めたいのが、股間の中心にある蟻の門渡りをキュッキュッキュッと締めるトレーニング。これは骨盤底筋を鍛える運動で、男性は勃起力が維持され、女性は膣まわりの筋肉が発達し、血流も促されて性欲も感度も上がるはずです。いつでもどこでも、好きな数だけやってみてください。

(構成/大道絵里子)

週刊朝日  2023年6月2日号より抜粋