岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、高知県四万十市の「神の手だにゃ~」です。

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 一條神社の“接待役”のチビは、推定12歳のもと迷いネコ。

 朝の本堂、宮司さんが祝詞を唱える。隣で太鼓を打つのはお孫さん。まだ幼稚園児くらいだが、歴4年の見事な腕前。続いて境内の掃除が始まると、待っていました!とばかりにチビが駆け寄る。竹の手でブラッシングされるのが大好きだとか。

撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki
撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki Iwago

 グリグリと背中をほぐされると、丸い体はさながらのしに、目もとろーんと横に伸びる。ゴッドハンドのような熊の手を通して愛情をもらい、今日も看板ネコのお勤めが始まる。

週刊朝日  2023年3月31日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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