のん「この映画に出演して本当に良かった」 さかなクンの分身を演じて

のん：すごくあっさり決まったんですね（笑）。撮影の合間に鈴木さんからさかなクンのことをお聞きできたのも楽しかったです。さかなクンは本当にミー坊って呼ばれていたんですね。さかなクンは「人を驚かせたりするのが好きだ」ということも伺いました。

さかなクン：そうなんですよ。

のん：私は演じながら、ミー坊に迷いがないというところに、すごくシンパシーを感じていたんです。ミー坊はいろんなことがうまくいかないときでも、お魚好きということは貫き通している。自分の好きに迷いがない。信じきっているところがかっこいいです。

さかなクン：自分はのん様だからこそのミー坊が、悩んだり楽しんだり、みんなをハッピーにさせたり、いろんな表情に感情移入できました。映画でここまでギョう泣したのは初めてです。

のん：映画に初めて出演されて大変だったことはありましたか。

さかなクン：現場にいられることがうれしいというほうが大きかったですね。大変だったのはセリフがなかなか覚えられなかったことです。つっかえつっかえだったり覚えてないところもあったりして、やっぱりのん様のようにはいかず、本当に申し訳ありません！　のん様はさすが、すギョいなぁと思いました。

のん：海に飛び込むシーンが大変でした。3回飛び込んでいるんですけど、最後はカメラマンさんと息を合わせて一緒に飛び込んでいます。チャンスが2回しかなかったので、すっごく難しかったです。潜りは、「あまちゃん」では99％自分で潜ったほどなんですが泳ぎは得意ではなく……。でも、乗り越えました！

さかなクン：さすがのん様です。のん様はお魚ちゃんはお好きですか。

のん：もともとモチーフとしてお魚を絵に描くのが好きだったんです。でも、実際にお魚に囲まれた部屋で撮影していると、お魚たちが全部いとおしくてたまりませんでした。さかなクンがご自宅の「フィッシュハウス」で育てている魚たちも出演してくれましたね。