ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、7歳から11歳まで5匹のです。

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 もともと猫は嫌いだった。以前モルモットとウサギを飼っていて、のんきな私は庭で散歩させていた。その結果、モルモットが野良猫にかみつかれ、慌てて動物病院に連れていったこともある。

 考えてみれば、野良猫にとっては庭にごちそうがあったようなものだ。私がうかつだったのだ。

 庭には様々な野良猫が来た。皆、一様に生きるのに必死な感じがした。そんな不幸な猫を一匹でも減らそうと、家族で相談して、11年前、里親さんから子猫を譲り受けた。

 その次の年にカラスに襲われている子猫を拾い、また次の年には野良猫が自ら家に入れてくれとやってきた。その次の年には猫の里親サイトで一時預かりの三毛姉妹を預かることにしたが、そのままうちの子になった。

 結局、現在は7歳から11歳まで5匹の猫と暮らしている。それぞれに性格が違い、相性もある。

 やっぱり三毛姉妹のアロエとライチはいつも一緒にいることが多い。コタツの天板の上でも寄り添っている。

 一番最初に来たバジルが一番地位が高いらしくて、皆が一目置いている。2番目に来たミントは、ほぼほぼ娘の部屋に入り浸っている。娘が一番可愛がっているから居心地がよいのだろう。

 3番目に来た元野良猫のポーは、なぜか遠慮しがちである。唯一の雄だからかもしれないが。

 5匹もいると掃除するトイレも五つあるし、なんやかんやと時間がかかる。それでも、この猫たちがいてくれて私の活力になってくれている。いつまでも、いつまでも長生きしてほしいと思う。

 写真は三毛姉妹の片割れライチ(11歳)。大きいので「オスの三毛は珍しい」といわれましたが、女の子です。(堺市南区/58歳/パート)

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週刊朝日  2022年6月10日号