週刊朝日
週刊朝日 2022年6月3日号

──高1のとき、ジャニーズの大先輩である櫻井翔さんから進路のアドバイスをもらったとか?

 グループができたばかりで先が見えなかったので、漠然とした不安があったんです。櫻井くんは、「ジャニーズだけが正解じゃないよ。就職して企業に勤めるのも、起業するのも、正解かもしれない」って言ってくれました。もしジャニーズで行き詰まっても苦しくならないように、いろんな道を示してくれて。

 安心して心にゆとりが生まれたし、視野が広くなりました。行きたい学部ができたときのためにちゃんと勉強しようって思いましたね。

──結果、経済学部を選んだ理由は?

 高3の選択授業で経済をとったんですけど、勉強してることをそのまんま日常で生かせるのがすごく面白くて。あとは池上(彰)先生の番組とかに出させていただいていたので、ためになるなっていうのも考えました。

 大学の授業で面白かったのは、現代社会論。日常の当たり前を疑問視する授業です。たとえば、なんで日本と韓国では勤労が義務になっているのかを考えたり。

 仕事をしてないときは、勉強とか友達と遊ぶとか、いわゆる学生の日常を楽しむべきだと思ってます。周りには企業の内定をもらった友達もいっぱいいて、話を聞くと刺激を受けるし、僕も頑張ろうってなりますね。

 資格もとれたらいいなって簿記の授業を受けたんですけど、思ってたより複雑で覚えることが多くて。公認会計士なんかは憧れますけど、目指している友達の大変さをみると安易に「とりたい」とは言えないです。

──今後の目標は?

 まず美 少年としては、活躍されてる先輩たちに早く近づきたい。今年、ずーっとやりたいって言ってたツアーがやっとできたんですけど、King & Princeのみなさんはドームツアーをされてたりするので。

 個人としては……。いつか自分の大学に帰って、講義をしてみたいです。特別講師としていろんな方をお呼びして、「こういう仕事してます」みたいな話を聞く講義があるんですけど、10年後とかに呼んでもらえるくらい、とにかく立派になりたいです(笑)。

(構成/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2022年6月3日号