突然だが、実は私、SAMさんより一つ年上の61歳だ。取材から帰って以来、自宅マンションで、かかと上げを実践している。1人の時は堂々と、誰かがいればこっそりとかかとを上げる。10回ならなんとかなるが、20回だとかなりきつい。壁に手を添えるとだいぶ楽なことは発見したが、SAMさんはそんなことはしていないだろうと思い、できるだけ足だけで頑張っている。

「若い頃、ダンス仲間と『60になっても踊ろうぜ』と話していた。今、それをクリアして思っているのは、あの頃想像していた60歳じゃ全然ないということ。このままの生活を続けていけば、70歳もクリアできると思っています」とSAMさん。そして、「運動するのに早すぎるということもないし、遅すぎるということもないです」とも。これは、ジェロントロジーの講義で知った言葉だそうだ。股関節トレーニングと、ちょっとした合間のながら運動。SAMさんの後をついていこうと決意する私だった。

 なお、股関節強化のトレーニングは、本書内ではイラスト付きで解説されている。購入者はSAMさんが実践する「特典動画」を視聴できる。

(コラムニスト・矢部万紀子

※週刊朝日オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

矢部万紀子の記事一覧はこちら