小学3年生で高校数学をマスター、青山学院大学に進学し、2019年には独学で宅建試験に一発合格。数々の伝説をもつジャニーズきっての頭脳派、川島如恵留(Travis Japan)が、“米と海苔”でしのいだ大学生活を振り返る。文章を書くコツや勉強への姿勢は受験生や大学生は必見!
【前編/高学歴ジャニーズJr.川島如恵留「受験のきっかけはなんでもいい。僕みたいに新しい場所を探すためでも」】より続く
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──ジャニーズの仲間に勉強を教えたことは?
メンバーが高校生くらいのときは、教えたことありますね。あとはご本人も公言してますが、(Snow Manの)渡辺翔太くんの卒論の下書きをしたことがあります(笑)。内容は覚えてないです。何千文字かちゃんと書いたやつを「このまま出しちゃだめですよ」ってお渡ししました。
──川島さんはブログが長文なことでも有名ですが、論文・小論文ふくめ、文章を書くコツは?
木彫りの熊を作るイメージです。でっかい丸太を切り取って熊の形にして、最後に磨いてニスを塗って手触りをよくする。
小論文もそうですけど、トピックについて書くだけだったら誰でもできるけど、そのトピックと自分を融合させたものが唯一無二の作品になる。そう考えて丸太を切り取るのも大事だと思います。
まず書きたい要素を並べたレジュメを作って、そこにどんどん肉付けする。書きたいだけ書いたら、本筋に関係ない内容を消していく。それから、読んだときに文章がスッと入ってくるように、よりわかりやすい言葉や表現を探して整えます。月1回の長いブログは、書くのに14、15時間くらいかけてますね。
──青山学院大学の総合文化政策学部に進んだ理由は?
仕事と両立するため、大学で文転しました。青学が新しく造った「アスタジオ」っていう施設を唯一自由に使えるのが総文政だったんですよ(笑)。パソコンも会議室もなんでもある。せっかく高い学費を払うなら、ここがいいやん!って。
空間情報学を専攻して、GPSを使ったアプリケーションの開発とかを学びました。
──学費は一部、自分で払っていたそうですね?
親は国立に行かせる教育方針だったので、「学費は国立の分までしか出さない」と。国立との差額は自分で払いました。
その分、食費は切り詰めましたね。ゼミの研究室に炊飯器を持ち込んで、2限が始まる前にスイッチをぽちっとして、昼休みに味つけ海苔とかお茶漬けで食べてました(笑)。
でもその不自由さには感謝してるんです。大学生活でもったいないことがないようにって思いが芽生えて、授業をしっかりとった。卒業要件が130単位くらいのところ、170単位とりました。