(2)トヨタ認定中古車

  トヨタ認定中古車とはトヨタ販売店の中古車ブランドで、手厚い保証をしいて販売されている。新車といっても差し支えないようなクルマが、目に見えないところまで徹底的に洗浄されており、外観や内装はきれいだ。

  すべての中古車に「車両検査証明書」がついており、クルマの状態を徹底検査して公開。全車に1年間走行距離無制限の「ロングラン保証」がついているのも魅力だ。ハイブリッドカー(トヨタ・レクサス)には、初年度登録年月から10年目までは「ハイブリッド機構の無償保証」がついている。

(3)即納できる

 昨今、半導体不足やアジアにおける新型コロナの感染再拡大などで、トヨタを筆頭に日本の自動車メーカーは減産体制を敷いている。新車の生産が減るとなれば納車も遅れる。即納される新車同様の中古車に人気が集まるのは当然と言えるだろう。

  こうした背景が、人気の主な理由とみられる。

  ところで、大会運営車両といえば、「ゴールテープ」をイメージしてデザインされた赤や青の派手なデザインが思い浮かぶ人もいるだろう。ちなみにほとんどが赤だが、MIRAIだけは水素自動車の「水」をイメージしてか、ベースは同じだが青いカラーになっている。

  実際にご覧になった方もいるだろう。車両基地がいくつか設置されていた築地~月島近辺や大会本部やメディアセンターが置かれていた有明~お台場周辺では頻繁に見かけることができた。なお、大会運営車両と銘打って販売する場合、組織委員会との約束で「ラッピングはそのまま」が条件となるが、ユーザーが購入後にはがすことは何の問題もない。

  いくつかの販売店に尋ねたところ、ラッピングをはがして白い素の状態のボディーにするための専門業者を紹介してくれるところもあり、はがした状態にするか、そのままの状態かで価格設定を変えている販売店もあった。

  ちなみにはがす費用は車種や地域によっても異なるが2万~3万円が相場とのこと。赤い部分だけをはがしてボンネットの『TOKYO 2020』の文字だけを残したいといった要望にもこたえてくれるという(費用が安くなる場合もある)。

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転売を防止策も