「この10年あまり、石原氏の得票数が落ちてきています。私が戦った当時は父・慎太郎氏が都知事で、高円寺の阿波おどりにやってきて『息子をよろしく』とやったものです。今やその石原ブランドもかつての勢いはありません」

山本太郎氏(撮影/亀井洋志)
山本太郎氏(撮影/亀井洋志)

 一方の山本氏は、比例東京ブロックで出馬。「れいわニューディール」と銘打ち、消費税廃止や最低賃金1500円などを訴える。街頭演説では、若年層が目立つ聴衆に、

山本太郎をみなさんのミサイルとして国会に撃ち込んで頂きたい」

 と訴え、好反応を得ていた。演説後、同じく「分配」を主張している岸田首相について問うと、

「成長してからの分配と言っているので、いまの日本社会が全く見えていない。無理だと思います」

 とぴしゃり。その発信力で、国政復帰を果たせるか。(本誌・秦正理、亀井洋志、大谷百合絵)

週刊朝日  2021年11月5日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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