※写真はイメージです (GettyImages)
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 2004年以来大切に演じ継がれてきた、ジャニーズ伝統の舞台「DREAM BOYS」。今秋、ボクシングに打ち込む主人公をSexy Zoneの菊池風磨さんが、そのライバルで親友のチャンプをSixTONESの田中樹さんが演じる。「何者でもなかったガキの頃からのツレ」である二人が、少年の夢と友情を描く作品にこめる思いとは?

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──ジャニーズ同期入所の仲良しコンビ「ふまじゅり」で、主演とチャンプ役を射止めましたね。

菊池:5度聞きくらいしました。だって、ジャニー(喜多川)さんから「不良」って言われてたコンビですよ? 問題児二人を同じクラスに入れるようなもの。奇跡ですよ。ジャニーさん、天国で腰を抜かしてると思います。

田中:だから、ジャニーさんが止めに来る前にささっとやりたいです(笑)。

 僕にとって、チャンプはいつか演じたいと憧れていた役。小学生の時、滝沢(秀明)くん主演のDREAM BOYSを客席で見た時からの夢でした。

──滝沢さんに始まり、亀梨和也さん、玉森裕太さん、岸優太さんとそうそうたる面々が主演を務めてきた舞台です。

菊池:やっと俺も王道ジャニーズとして認められたなって感慨深いですね。

田中:無理だろ!

菊池:いや、無理じゃねーだろ! まあでも、感慨深さは強く感じます。オーディションで初めてジャニーズJr.になった時、僕ら二人何者でもなかった。その時の思いって全然抜けないんですけど、そんな自分たちが帝国劇場で主役を張るなんて信じられないですよね。まさに、リアルドリームボーイズです。

田中:僕は10年前、チャンプの弟役としてDREAM BOYSに出たんです。まだ高校生でお芝居なんて右も左もわからない状態で。主演の亀梨くんが倒れる直前まで自分を追い込んで、命を懸けて演じる姿を見て、プロ意識というものを目の当たりにしました。自分も帝国劇場に見合う人間にならなきゃいけないなと、今改めて思います。

菊池:僕は6年前、チャンプを演じました。「ロン毛で、試合の時だけ髪を結ぶ」っていう自分なりの役のイメージがあったので髪を伸ばしたんですよ。でもその髪でSexy Zoneの中に戻ると、完全に浮いてしまって……。菊池風磨ロン毛時代という黒歴史が生まれました。アイドルとして、バランスをわきまえることも大事なんだって学びましたね。

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