ここでしっかり食べるだけに、ランチのころの食欲はそこそこ。ランチのドカ食いやおやつも減った。そして最後の難関は夕食。たいてい夜の仕事が残っていて夜8時前にワインを飲める日はめったにない。結局つまみだけで夕食が終わり、おなかがすくので早寝するのがパターンとなった。

 こうして、やたら冷凍食品に詳しくなって1カ月。300グラム減っては、200グラム増えるといったペースで1カ月続けると、基礎代謝が少ないアラカンの身で、なんとマイナス4.1キロを達成!

 一方、抗老化物質であるNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を投与したマウスのように、活動的になったり、ツヤツヤヘアになったり、はたまた愚痴が減ったりという抗老化の兆候はまだない。その代わり早寝をしてもぐっすり眠れるようになったのは、大きな変化だ。まだ朝は眠いが、体内時計が少しずつ整ってきたのかもしれない。

 今井教授によれば、この食事法だと、3カ月ほどで体重低下はストップするそう。でも長生きを考えるなら目指すは小太り。今日も朝から3杯メシ、いただきます!(福光恵)

週刊朝日  2021年7月23日号