Mr.シャチホコさんが和田アキ子のものまねでブレークした陰には、そういう裏話があったのだ。

 年の差カップルが結婚前に解決すべき問題はまだある。子供の問題だ。Mr.シャチホコさんと結婚した当時48歳だったみはるさんは、結婚前に話し合いをしたという。

「親に伝えるとなれば、自然と孫の顔が見たいみたいな話になる。その前に彼に私から子供ができる可能性は低い、私は自分の子供よりシャチを支えたいと伝えたんです」

 その話を引き継いでMr.シャチホコさんは言う。

「僕は自分大好き人間で子供の世話をする時間も自分に使いたいと思うタイプ。子供は欲しくないと思っていたので、妻にそう言われてむしろ安心したくらいでした」

 4年前に21歳年下の職場の同僚と結婚した桃香さん(仮名・50歳)は結婚前に2人で子供の話をしたという。

「彼には、私ではなくほかの女性とだったら子供を持つことができるけど、私といたらそれが難しくなると話しました。彼は、自分はこれから起業に専念したいので子供のことは考えられない、だから気にしなくていいと言ってくれました。でも、私としてはそれでいいのかどうか悩みました。今はどちらかが先に亡くなれば一人になるのは仕方ないと思っています」

 夜の生活の問題も2人に忍び寄る。放っておかないでと妻に言われた前出の山下さんは、自分の体の問題もあったと言う。

「結婚当初は僕も元気で毎晩のように(笑)。ところがだんだん弱くなってしまって、うまく機能してくれなくなってきた。そこで無理すると中途半端のまま終わらなきゃならなくなったりすることが増えてきた。だんだん夜の生活も疎遠になってしまいましたね」

 前出の久美子さんも「男として最後のあがきをしている19歳上の夫を見ていられなくなった」と言う。

「あるとき読んだ外国の小説で、年老いた夫婦が抱き合うだけで気持ちいいという話があり、私たちもそのくらいでいいと伝えたんです。もうトライしてくれなくて大丈夫よと。今では夫が隣で寝ているだけでもいいと思うし、将来はきっと朝起きて隣で息をしていればいいって思うんじゃないでしょうかね(笑)」

次のページ