家にも外にも「居場所がない!」 在宅勤務する編集長の母からの嘆きも (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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家にも外にも「居場所がない!」 在宅勤務する編集長の母からの嘆きも

秦正理週刊朝日
※写真はイメージです (c)朝日新聞社

※写真はイメージです (c)朝日新聞社

(週刊朝日2021年5月21日号より)

(週刊朝日2021年5月21日号より)

 外出自粛に在宅勤務、ことあるごとのアルコール消毒、手洗い、うがいにマスク着用……。長引くコロナ禍で日々の暮らしは窮屈だ。電車の中やスーパーでくしゃみでもしようものなら、白い目で見られるご時世。安らげる場所は家しかない、か。だが、家族と過ごす時間が増えたことで居心地の悪さを感じている人は、意外なほど多い。終わりの見えない息苦しさは、限界なのだろうか。

【居場所を失わないために、心がけたいことは?】

*  *  *
「仕事中なんだから、今やることないだろう! 静かにしてもらえないか」
「あなたが普段からやらないんだから、今しかできないでしょう!」

 平日の昼下がり。関西圏のマンションのリビングで、アラフォー夫婦のバトルが勃発した。

 電子機器メーカーに勤める夫のTさん(38)と、大手銀行で事務職のY子さん(35)。互いに在宅勤務の身だ。仕事の合間にY子さんが掃除機をかけ始めたことでTさんのイライラが募り、つい語気を強めてしまった。

「普段から家事は基本的に妻に任せきりで、その不満が爆発してしまったようでした。たまに風呂掃除とかやっていたので、分担がうまくいっていると思い込んでいました。でも、何も平日の勤務時間中にやらなくてもいいのではと……」

 Tさんはそう主張したが、「夜に掃除機はかけづらい」「休みの日が掃除でつぶれるのが嫌」「せっかく家にいるのだから、できるときにやってしまいたい」とたたみかけられ、反論できなくなってしまった。

「家にいると妻の視線が気になるようになってしまいました。小言を言われるくらいなら出社したほうが精神的に楽」

 こうした夫婦間のトラブル、思い当たる節がある方も多いのではないか。恥ずかしながら、記者もそのひとりだ。

 在宅勤務で自宅のダイニングテーブルが仕事場になり、卓上は常に資料が散乱。食事はちゃぶ台で取るようになり、妻の「片づけないの?」という視線が痛い。その都度片づけられない自分が当然悪いのだが、「仕事なんだから」を免罪符に放置していた。


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