田原総一朗「原発は“トイレなきマンション”。新増設は認められない」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「原発は“トイレなきマンション”。新増設は認められない」

連載「ギロン堂」

田原総一朗週刊朝日#原発#田原総一朗
田原総一朗・ジャーナリスト (c)朝日新聞社

田原総一朗・ジャーナリスト (c)朝日新聞社

イラスト/ウノ・カマキリ

イラスト/ウノ・カマキリ

 そして、こうした流れを加速させるかのように4月28日、福井県の杉本達治知事が、関西電力美浜原発3号機と、高浜原発1、2号機の3基の再稼働に同意した。これは運転40年を超えた原発の初の再稼働となる。

 原発の運転可能期間に関しては、東電福島原発の事故を受ける形で、原子炉等規制法改正で、原則として40年とされていたのである。

 読売新聞などは、日本の原発は1990年代以前に建設されたものが多く、今後、次々と運転40年を迎えるため、延長措置で当座をしのぐだけでなく、本来は新増設を検討することが安全性の観点からも望ましい、と強調している。

 だが、2013年にフィンランドのオンカロを視察した小泉純一郎元首相は、オンカロに運び込まれた使用済み核燃料が、無害化するのに10万年かかると知って、原発ゼロを強く打ち出すことになった。

 日本にはそのオンカロを開発する計画もないのである。要するに、トイレのないマンションだ。これでリプレースなど認められるわけがない。

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数

週刊朝日  2021年5月21日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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