横浜の松坂大輔、大阪桐蔭の藤浪晋太郎より衝撃的な快速球を投げた「選抜優勝投手」とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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横浜の松坂大輔、大阪桐蔭の藤浪晋太郎より衝撃的な快速球を投げた「選抜優勝投手」とは

梅宮昌宗週刊朝日
選抜大会で優勝を決め、両手を上げる横浜の松坂大輔=1998年4月(C)朝日新聞社

選抜大会で優勝を決め、両手を上げる横浜の松坂大輔=1998年4月(C)朝日新聞社

選抜大会決勝で先発した大阪桐蔭の藤浪晋太郎=2012年4月(C)朝日新聞社

選抜大会決勝で先発した大阪桐蔭の藤浪晋太郎=2012年4月(C)朝日新聞社

西武時代の渡辺智男(C)朝日新聞社

西武時代の渡辺智男(C)朝日新聞社

 第93回選抜高校野球大会が3月19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。昨春に予定されていた第92回大会が感染拡大する新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年が2年ぶりの開催となる。

【写真】選抜大会決勝で先発した大阪桐蔭の藤浪晋太郎

 過去の選抜大会をひもとくと、2012年から優勝投手は全員プロ入りしている。大阪桐蔭の藤浪晋太郎(現阪神)、浦和学院(埼玉)の小島和哉(現ロッテ)、龍谷大平安(京都)の高橋奎二(現ヤクルト)、敦賀気比(福井)の平沼翔太(現日本ハム)、智弁学園(奈良)の村上頌樹(現阪神)、大阪桐蔭の根尾昂(現中日)、東邦(愛知)の石川昂弥(現中日)……。平沼、石川はプロ入り後に野手で勝負する道を決断した。

 高校レベルを超えていた投手として、圧倒的な力を示したのが藤浪と1998年の横浜・松坂大輔(現西武)だ。藤浪は1年後輩の森友哉(現西武)とバッテリーを組み、3年春に出場。選抜で史上初の全5試合で150キロ以上を計測。決勝は強肩強打の捕手・田村龍弘(現ロッテ)、4番・北條史也(現阪神)を擁する光星学院(現八戸学院光星、青森)との対戦で12安打を浴びたが3失点完投勝利を飾った。ただ球が速いだけではない。走者を背負っても要所を締める「大人の投球」でゲームメイク能力の高さを見せた。

 松坂は高校生の時点で完成していた。3回戦で東福岡に完封勝利。3番・村田修一(現巨人野手総合コーチ)を無安打に抑え込んだ。準々決勝・郡山(奈良)戦では2試合連続の完封勝利を飾り、準決勝・PL学園(大阪)戦は2失点完投勝利。決勝・関大一(大阪)戦はエース・久保康友(元DeNA)との投げ合いでも被安打4の完封勝利で余力を感じさせるほどだった。

 球威、制球力、変化球の質とすべてが超一級品で、相手打線に付け入るスキを与えない。藤浪、松坂は共に同年の夏の大会でも全国制覇し、国体でも優勝。チームを「高校3冠」に導いている。

 衝撃度で言えば、藤浪、松坂を上回るのが85年春に優勝投手になった伊野商(高知)・渡辺智男だ。当時の甲子園を取材していた記者は振り返る。


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