荒川良々「有名になって『よっしゃー!』とか、思ったことがないです」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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荒川良々「有名になって『よっしゃー!』とか、思ったことがないです」

菊地陽子週刊朝日
荒川良々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

荒川良々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

インタビュー中、お酒を飲んだときの風間杜夫さんのモノマネも飛び出した々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

インタビュー中、お酒を飲んだときの風間杜夫さんのモノマネも飛び出した々 (撮影/写真部・小黒冴夏)

 クールな役も熱い役も、柔和な役もトンガった役もハマる荒川良々さん。その独特の存在感は、豊富な舞台経験によって培われたもの。赤堀雅秋さん作・演出の舞台では風間杜夫さんと親子を演じる。

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 自分の話になると口ごもるが、信頼を寄せる演出家や敬愛する共演者の話になると、途端に饒舌になった。映画監督としても活躍する赤堀雅秋さん作・演出の舞台「白昼夢」に出演する荒川さんに、舞台について質問していると、今度の舞台で父親役を演じる風間杜夫さんがいかにおもしろいかをイキイキとした口調で語り始めた。

「以前、下北沢の本多劇場で上演された舞台でご一緒したときは、公演ごとに同世代の友達らしき人が、何人も楽屋に挨拶に来て、『じゃ、ちょっと飲みに行こうか』みたいな感じだったんです。芝居とお酒が、根っから好きなんでしょうね。稽古場ではすごく紳士なのに、飲みの場では、なぜか菅原文太さんのモノマネをしながら、若手にダメ出ししたり(笑)。今回は、コロナ禍での稽古と本番だから、共演者やプライベートの仲間と飲めないストレスがたまってしまうんじゃないかとちょっと心配です」

 今年1月、本人から直接、「ぜひ観てほしい」と誘われ、風間さんが主演する舞台「セールスマンの死」をKAAT神奈川芸術劇場まで観に行った。

「風間さんの芝居が、本当に見事でした。僕もそんなにたくさん舞台を観ているほうではないですし、どちらかというとマニアックな笑いを求めてしまう傾向があって、正直、心からいいと思える舞台って、そんなに多くないんです。でもあれは、本当に『観てよかった』と思いました」

 荒川さんが観客を前にした舞台に立つのは、1年3カ月ぶりになる。昨年の4月には、宮藤官九郎さんが作・演出を務める舞台「もうがまんできない」に出演するはずだったが、直前に緊急事態宣言が出され、舞台は中止に。荒川さんも外出できない時期が続いた。

「一人で家にいて、多少は鬱々しましたけど、メンタルをやられたとか、そういうことはないです。あのときは、東京に住んでいる人はみんな自粛していましたから。『自分だけじゃあないしな』と、時間が経つのを淡々とただ待っていましたね」


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