小泉進次郎環境相 (c)朝日新聞社
小泉進次郎環境相 (c)朝日新聞社

 会費は月10万円以上、セミナー参加時は別途1万2千円──。政治家、官僚、財界の大物たちが集う“高級秘密クラブ”の存在が明らかになった。

 このクラブの名は「志友会」。経営コンサルタント会社「ライズ・ジャパン」が運営している。政府関係者は言う。

「ライズ・ジャパンの仲井力社長は、主に中小企業の経営者を中心に有料会員を集めていた。勉強会の講師は現職の大臣や官僚らが担当し、大手金融機関も会の運営に関与していたそうです」

 志友会の存在は、赤旗日曜版(3月7日号)のスクープで明らかになった。同紙によると、勉強会の講師陣には菅義偉首相、加藤勝信官房長官、麻生太郎副総理兼財務相、小泉進次郎環境相ら大物政治家が名を連ねていたという。

 大物政治家たちが、こぞって志友会に協力するのはなぜか。志友会を知る永田町関係者は、そのカラクリをこう解説する。

「仲井氏や一部の会員企業は、講師役の政治家に政治献金をしたり、政治資金集めのパーティー券を購入したりしていた。官僚には、会員企業の中から天下り先を物色できるなどのうまみもあった」

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