高嶋ちさ子の父、妻を看取る…ゆるやかな「夫婦じまい」とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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高嶋ちさ子の父、妻を看取る…ゆるやかな「夫婦じまい」とは?

大崎百紀週刊朝日#夫婦
高嶋ちさ子さん(C)朝日新聞社

高嶋ちさ子さん(C)朝日新聞社

若き日の弘之さん夫妻 (本人提供)

若き日の弘之さん夫妻 (本人提供)

 ビートルズ・ブームの日本での仕掛け人として知られる音楽ディレクターで、バイオリニストの高嶋ちさ子さんの父、弘之さん(86)は、2017年8月に妻を間質性肺炎で見送った。

【写真】若き日の弘之さん夫妻

「2カ月もたないかもしれない」との告知をされてから2年半、夫婦は可能な限り一緒の時間を過ごした。弘之さんは食事を作り、出先からはすぐに家に戻った。

 二人は1962年に恋愛結婚し、長女と長男、次女のちさ子さんをもうけ、55年間人生を共にした。喧嘩をした記憶はない。

 亡くなる前、妻は弘之さんにこう言ったという。

「『私は本当にいい人と結婚できた』って、そう言ってくれました。母が認知症になったときは、『お義母さんは、(兵庫から)東京にお連れしましょう。私が看ますから』と東京に呼び寄せてくれた。彼女には感謝しています」

 死が近くなると、自分の葬儀の心配をするようになった。

「仕事関係の人に迷惑はかけられない。家族葬にしてほしい」

 その妻の気持ちを酌んで、きちんと送りたい。そう考えた弘之さんは、近くの葬儀会社に足を運び、葬儀の見積もりをとり、事前予約し、「早割が利いたんですよ」と葬儀で笑いを誘ったという。

 娘のちさ子さんは「すぐに死んじゃうのだけはやめてね」と常々、母親に言っていたが、十分すぎるほど別れの時間がとれたことには感謝しているようだ。


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