「村上春樹さんとは波長が合ったんでしょうね」亡き安西水丸を妻が語る 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「村上春樹さんとは波長が合ったんでしょうね」亡き安西水丸を妻が語る

松岡かすみ週刊朝日
イラストレーターの安西水丸さんが週刊朝日2月12日号の表紙を飾った

イラストレーターの安西水丸さんが週刊朝日2月12日号の表紙を飾った

 村上春樹さんとの名コンビでも知られたイラストレーターの安西水丸さん。二人による名物連載「週刊村上朝日堂」は、本誌の歴史を語る上でも欠かせない。4月から始まる「安西水丸展」に先駆け、村上さんとの創作活動を振り返る。

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「このシリーズの原画は、昨年末に鎌倉のアトリエから見つかったばかりなんです」

 2014年に急逝したイラストレーター、安西水丸さんの妻、岸田ますみさんは、そうっと大切そうに絵を差し出した。今号の表紙と本ページのイラストは、1984年から2年にわたり、水丸さんと村上春樹さんが雑誌「CLASSY.」で連載した「村上朝日堂画報」で描かれたものだ。おおらかでのびのびとした、いかにも水丸さんらしいタッチの絵。これらは4月から東京・世田谷文学館で始まる「安西水丸展」で展示される予定だ。

「村上さんとの仕事は本当に楽しそうでした。例えば、二人で列車で旅していても、安西はぼうっと景色を眺めていて、村上さんは本を読んでいるみたいに、お互いに気を使わないで済む間柄というのでしょうか。波長が合ったんでしょうね」(同)

 交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷や麦が好きで、高いところと猫のいない生活とスーツが苦手──。軽妙で愉快なエッセーと、ほのぼのした挿絵は、多くのファンを楽しませてくれた。

 水丸さんの各分野における仕事と、幼少期から晩年にいたるまでの足跡をたどる企画展「イラストレーター 安西水丸展」は、4月24日~8月31日、世田谷文学館で開催予定。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2021年2月12日号


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