林:すごい売れっ子になっちゃったんですね。
檜原:そう。マツコさん(マツコ・デラックス)とか「5時に夢中!」(TOKYO MX)のみんなも、当時丸の内にたむろしていて。
林:皆さん新宿2丁目にいたわけじゃないんですね。
檜原:丸の内にミッツが来たから、2丁目の人たちがみんなゾロゾロやってきたんです(笑)。ミッツはね、感性が鋭くて、おもしろいですよ。
林:非常に頭のいい方で、大学も檜原さんと同じ慶応の卒業生だし。檜原さんはユーミン夫妻とも仲がいいそうですね。
檜原:はい。ユーミンは宝ですね。日本の宝で、私にとっても宝です。
林:私もユーミンとは長いおつき合いなんですけど、このあいだ「林さんって挙動不審でよくわからない人だなとずっと思ってた」って言われちゃった(笑)。
檜原:アハハハ。たまに“ブラックユーミン”になりますよね。
林:でも、スターはちょっと意地悪じゃないと。
檜原:そのほうが安心します、逆にね。
林:昔、私が子どものころはラジオドラマがありましたけど、今もつくられてるんですか。
檜原:もちろん。最近では桑田佳祐さんが坂本冬美さんのために書いた曲……。
林:「ブッダのように私は死んだ」ですね。
檜原:この曲の桑田さんの世界観を元にラジオドラマでつくりましょうという話が持ち上がり、とんとん拍子で製作が進みました。ラジオドラマは手がかかるし、製作費もそれなりにかかるので、一回の放送だけじゃ割に合わないかもしれない。それで今、ポッドキャストとかいろんな音声のコンテンツが盛り上がってきてるんです。
林:ところで、情報収集というと、海外のネットとかをごらんになっていると聞いたんですけど。
檜原:海外のニュースは結構、ユーチューブで見ますね。アメリカのニュースなんて、ABC、CNN、FOXニュース、みんな主張が違いますからね。一つだけを見てると間違うこともあるので、今の時代、正しい情報を見きわめるのは、一般の人はすごく大変だと思いますね。