――"だめんず"について数々の取材されてきた倉田さんから見て、小室さんについてどう思われますか。

「もし自分の娘の婿として見た場合には、"将来"に不安を感じます。けっこういい歳をして学生。彼はまだ、何者でもないんです。

 どこか小さいところでもいいからちゃんと就職して、お金を稼いでいるのであれば、それでいいと思うんですよ。ちゃんと働いているねということで、ハードルをクリアできるけど。

『俺はいずれ武道館をいっぱいにするミュージシャンになるぜ』みたいな男と付き合っている女性がいて、じゃあその彼氏が今何をしているかと聞くと、毎日カラオケで練習していると答えました。で、結局は……。世の中には孵らない卵もけっこういるんです。殻を破れないままに腐っちゃう卵が。

 小室さんは三菱東京UFJ銀行に入ったのに、2年足らずで辞めました。何をしたくて辞めたのか。

 よく、『フリーランスになりたい』と言うサラリーマンがいるじゃないですか。これをやるためにはフリーになるしかないという、"何か"があるんだったらいいんですよ。でもたしかなものがない人は、絶対に会社を辞めてはダメ。毎月お給料がもらえるありがたさを分かって欲しい。

 小室さんが本当に国際弁護士として働きたいなら、すぐに海外に行ったはずでしょう。眞子さまの婿として箔をつけたいから、外国の司法試験を通りたいのだろうと邪推する人が多いのも分かります。

 小室さんを応援したくても、彼がやりたいことが見えなさ過ぎるんです。娘を持つ親なら、そう感じるのは当たり前でしょう」

――なぜ女性は"だめんず"と別れられないのか?

「だめんずを描くためにいろいろ取材して分かったんです。女の人というのは、男の人と付き合っちゃうと、付き合っているという状況を維持するように動くんですね。何かで目が覚めて別れた後は『ああ別れて良かった』と言いますから、気づいていないわけではない 。でも決定的なことがない限り、維持しようとするんです。

 女の人の方が、相手の良いところを探すのが上手なんです。過酷な状況に置かれたときに女性の方が強いといわれるのは、そういうことだと思うんですね。良いところを見つけられるから、過酷な中でもサバイバルできるんです。

 だから『パソコンの画面はお母さんだけど、彼にはこんないいとこがある』と思えるんです。たとえ彼にマイナス100もの欠点があっても、プラス3の長所があればいいんですよ」

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変わらぬ思いを寄せる眞子さまは「並大抵の胆力ではない」