絶対的センター・平手友梨奈が今年1月に電撃脱退したアイドルグループ・欅坂46。10月に開催されるラストライブで活動終了し、「櫻坂46」に改名して再出発する。今後はキャプテンの菅井友香、渡辺理佐、小林由依、森田ひかる、グループ最年少の15歳、山崎天らが中心となり、曲ごとにセンターが変わるフォーメーションにシフトする可能性が高い。
【写真】「サイレントマジョリティー」の“聖地”に凱旋したキャプテンの菅井友香
「脱・平手」で生まれ変わる櫻坂だが、新加入した「ぶっ飛んでいるアイドル」が注目されている。奇しくも平手と同学年の2期生・増本綺良だ。テレビ関係者はこう評価する。
「端正な顔立ちの美少女ですが、言動や行動が破天荒で、そのギャップにハマるファンが増えています。欅坂に入る前の坂道研修生のころから注目されていました。こういう天才型は平手友梨奈のように大ブレークする可能性があります」
2018年8月の坂道研修生時代に出演した「坂道合同オーディションShowroom」では、「メイク配信できるか」という質問に対し、ラップを顔につけて油性ペンで上から描き続け、パンダのようなビジュアルになりながら真顔のままだった。
今年2月に欅坂への配属が決まった際はネット上で、
「超逸材が欅に入った。この子はぶっ飛びすぎていてアイドルという枠を超えている。どうなるか想像がつかない」
「欅に才能を潰されるか、才能で欅に打ち勝つか。99%前者だと思うが、頑張ってほしい」
などと話題になった。
加入後のバラエティー番組で早くも異彩を放っている。冠番組のテレビ東京系「欅って、書けない?」では、1期生の副キャプテン・守屋茜との綱引き対決で、「負ける想像がつかないです」と挑発。その後も腕相撲対決で守屋に敗れながら、「腕の疲労が……」と負けを認めなかった。
バラエティー番組を手掛けるテレビスタッフは、こう話す。
「欅坂は1期生の先輩たちに対してリスペクトの思いが強い分、後輩たちはなかなか距離を詰められない。その中でグループに入って間もないのにガンガンいく増本はすごいですよ。あのキャラクターに賛否両論あると思いますが、面白い子ですね」
欅坂は「大人や社会への抵抗」をテーマとした楽曲が社会現象になり、異色のアイドルとして人気を集めた一方で、メンバーに対するネット上のバッシングやグループ内のいじめ騒動、男性との交際などスキャンダルが週刊誌に報じられて計9人が脱退している。1期生の佐藤詩織も欅坂のラストライブをもって卒業することを10月9日に発表した。「櫻坂の秘密兵器」とも称される増本は、グループに新風を吹かせられるか。(牧忠則)
※週刊朝日オンライン限定記事