年金もらいながら働く60代に収入増の秘策! 繰り上げ減額率との合わせワザ (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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年金もらいながら働く60代に収入増の秘策! 繰り上げ減額率との合わせワザ

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首藤由之週刊朝日
※写真はイメージです (GettyImages)

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「丸得世代」より下は「繰り上げ」を使えば収入がアップする! (週刊朝日2020年9月4日号より)

「丸得世代」より下は「繰り上げ」を使えば収入がアップする! (週刊朝日2020年9月4日号より)

 世代限定ながら、2022年4月の年金制度改正で基準額が引き上げられ、年金がカットされず得する人がいる。いわば、「丸得世代」だ。それでは、「丸得世代」より下の世代(男性1961年4月2日以降、女性1966年4月2日以降生まれ)は、60代前半の基準額の変更を活用できないのか。

【図を見る】「丸得世代」より下は「繰り上げ」を使えば収入がアップする?

 この世代は60代前半の厚生年金がなくなってしまうので、直接この制度を使うことはできない。しかし、一つ手がある。年金を65歳より早くもらう「繰り上げ」制度を利用するのだ。

 繰り上げは、60歳になると選択できる。繰り下げを増やしたい国の「思惑」とは逆行するものの、繰り上げで年金を早く受け取るようにすれば、丸得世代と同様にカットされない年金がもらえるため、60代前半の収入を増やすことができる。

 さらに今回の改正で、年金を早くもらう分のペナルティーに相当する「繰り上げ減額率」が緩和された(対象は62年4月2日以降生まれ)。現行は1カ月早めるごとに年金が0.5%カットされるが、それが同じく22年4月から0.4%になる。繰り上げしても、カットされる金額が少なくなるのだ。

 年金改正では、自分に当てはめて何ができるようになるのか、かりに制度を使った場合、結果はどうなるのかをよく確認しておくことが大切だ。22年4月以降、60歳で繰り上げた場合の60代前半の収入状況を、年金実務に詳しい社会保険労務士の三宅明彦氏に試算してもらった。

 月収25万円(賞与なし)の人が60歳から老齢厚生年金(10万円)と老齢基礎年金(6.5万円)を繰り上げたとする(両方そろって繰り上げることが決まりになっている)。

「減額率は下がりますが、それでも5年繰り上げると24%減(月0.4%×12カ月×5年)になります。60歳からもらえる年金は、老齢厚生年金が7.6万円、老齢基礎年金が4.9万円で月12.5万円です」(三宅氏)

 年間にすると年金額は150万円で、給料と合わせた年収は450万円に増える。60代前半の5年間で見ると、2250万円の収入が見込めることになる。


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