林：ワンちゃん飼ってるんですね。

加藤：はい。加トちゃんから名前をいただいて「茶子」（ちゃーこ）と名づけて、それと「福」というのと“4人”で幸せに暮らしてます。

林：お子さんはいらない？

加藤：無理じゃないですか？　私は32歳なんでまだあれですけど、加トちゃん77歳なんで。

林：石田純一さんとか上原謙さんとか……（笑）。

加藤：80歳で産んだとしても、子どもが20歳のとき100歳じゃないですか。それもあるし、加トちゃんに負担かけさせたくないんですよ。加トちゃんが子どもみたいな感じだし、加トちゃんと二人で生きていく人生もありだなと思って、気持ちを切り替えてます。

林：若いのにしっかりしてますね。話を聞くだに、加トちゃん幸せでよかったなと思わずにはいられないですよ。これからヘルパー1級の資格を取って、介護の仕事をなさるわけですね。

加藤：デイサービスで働きます。

林：「シモの世話するのイヤだ」という若い人が多いみたいだけど、そんなのは気にならないですか。

加藤：気にならないです。私も最初は「介護は汚い」「お給料が安い」とかいうイメージがあったんですが、加トちゃんが入院したことがきっかけで勉強し始めたら、「介護ってメッチャ尊いわ。私もちゃんと介護ができる人になりたい」と思って、考え方がすごく変わったので、みんなにもっと広めたいなと思います。

林：そして、いずれはご主人のお世話もして。

加藤：そうですね。ボケないようにしてほしいんですけど、でも、ボケたらボケたで可愛いんで。

林：ひぇ～、なんてやさしいの。ご主人はみんなのアイドルだったし、50代の人はみんな加藤さんを見て少年から大人になっていったので、これからも宝物を扱うつもりでよろしくお願いいたします。

加藤：はい、大切にします。

加藤綾菜（かとう・あやな）／1988年、広島県生まれ。2011年、加藤茶と結婚。夫を献身的に支える妻としてテレビや雑誌に取り上げられ、注目を集める。夫との日常を綴るインスタグラムやYouTubeチャンネル「加藤家の日常」も人気。

（構成／本誌・松岡かすみ、編集協力／一木俊雄）

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※週刊朝日 　2020年8月28日号