林:えっ、す、すごい……。

渡辺:そりゃ驚いたし、すごくうれしかったですよ。ただ、私は自分でもつくるんで、そこでどうなっちゃうんだろうというのがあって……。彼は影響力が大きいから、彼の土俵で行くことになるだろうと思って。私は自分で歩きたかったんです。

林:そうだったんだ。プロデュースされちゃうもんね。

渡辺 私はそれはまったくダメですね。だったらずっと独身でなんかいません。それに関しては迷わなかったです。

林:潔いですね。カッコいいな。

渡辺:あとになって「お受けすればよかった」って絶対思いたくないので、それがすごい力になってます。

林:ほぉ~、いい話じゃないですか。

渡辺:もう一つ、人生があったら試してみたかった。その道を選んだらどうなっていただろう。これ、初公開です。すごい話をしてしまいました(笑)

(構成/本誌・松岡かすみ、編集協力/一木俊雄)

週刊朝日  2020年7月17日号より抜粋