携帯やスマホの契約にはさまざまな料金メニューがあり、通信会社によってもサービスが微妙に違う。大切なのは、自分がどのように使っているのかを把握すること。過去2~3カ月くらいの使い方をよく確認し、自分にふさわしい料金体系を選びたい。

 携帯は機器本体に、通信各社が提供するSIMカードを入れることで通話や通信が可能になる。SIMカードは「標準」「マイクロ」「ナノ」と大きさでタイプが異なり、機器本体に合うものを選ぶ必要がある。最近は最も小さいナノを使うことが多いようだ。

 一般的な音声通話SIMは、音声通話とメールやサイト閲覧などのデータ通信が可能だ。音声通話の基本料金は大きく変わらないが、5分や10分といった「かけ放題」のサービスもあり、その時間内なら何回かけても基本料金の範囲内で済む。仕事上の業務連絡など、短時間で頻繁に通話する人にはありがたい。

 データ通信は、過去の実績から月々の使用量をカバーできる範囲内で、最も少ない容量の契約にとどめることで余計な出費を抑えられる。

 格安通信会社もさまざまだ。クレジットカードによる決済が基本だが、クレジットカードがなくても、審査なしで発行されるデビットカードや、銀行口座振替で契約できるところも出てきた。

 店舗のない会社の場合、インターネットで手続きをしたうえで、送られてきたSIMカードを自分で機器に入れ、初期設定する。もちろん店舗を持ち、設定などを手伝ってくれるところもあり、自信がない人は事前に調べておきたい。

 料金が安いとはいえ、メリットばかりではない。格安通信会社は独自の通信網を持たず、大手の通信網を使わせてもらっている。格安はNTTドコモの通信網を使っているケースが多い。格安の通信速度は大手に劣るため、利用者が多く混み合う時間帯にサイトを開いたり、ダウンロードしたりすると、時間がかかることがある。

 固定電話についても、携帯だけで生活に困らないならば、固定を解約すればコストを削減できる。

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