コモンズ投信の渋澤健会長も、

「大部分は人間の恐怖心が作り出したショックです。気持ちが変われば戻ります。長期的に見ると、経済活動が終わったわけではありません。日が沈めば、また新しい日が昇る。それだけのことです」

 としたうえで、長期投資家はこう考えればいいという。

「価格だけ見るから嫌になっちゃうんです。投資信託の『口数』に注目してください。積立投資をしていると毎月、口数は必ず増えていきますから。しかも価格が下がっているから、いっぱい買える。私はこんなときの合言葉は、『必ず継続、生活に余裕があれば増額、そして、やってない人は始める』と思っています」

 もちろん、投資はご自身の判断で決めるものであることを念のため申し添えておく。(本誌・首藤由之)

週刊朝日  2020年5月1日号

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首藤由之

首藤由之

ニュース週刊誌「AERA」編集委員。特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(CFP🄬)。 リタイアメント・プランニングを中心に、年金など主に人生後半期のマネー関連の記事を執筆している。 著書に『「ねんきん定期便」活用法』『「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー 習慣』。

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