健康に必要な筋肉を維持するために、坂詰氏は次の運動を高齢者にすすめる。

 (1)1日30分程度の散歩。下半身の筋肉に負荷がかかるように登り下りの起伏があるコースを選び、普通の速さで歩く。平坦な場所は早歩き。人混みは避ける。

 (2)ゆっくり座る。椅子に腰かけるときに、一気にすとんと座るのではなく、3~5秒かけて体を下ろす。負荷は軽いが、効果的に下半身の筋肉を鍛えられる。

 坂詰氏は、他にも家の中でできるトレーニングを著書の『今日から自宅がジムになる「宅トレ」』(カンゼン)で紹介している。
 
 過度な運動はケガを招くので適度に鍛えたい。
 
 前出の上医師も健康のためなら、感染リスクの少ない場所で散歩をしても良いとしている。
 
 感染症以外の健康リスクを回避するためにも健康管理に気を付けたい。

(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日オンライン限定記事