監督 グザヴィエ・ドラン/13日から新宿ピカデリーほか全国公開/123分 (c)2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
監督 グザヴィエ・ドラン/13日から新宿ピカデリーほか全国公開/123分 (c)2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
監督 グザヴィエ・ドラン/13日から新宿ピカデリーほか全国公開/123分 (c)2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
監督 グザヴィエ・ドラン/13日から新宿ピカデリーほか全国公開/123分 (c)2018 THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.

 3月13日から全国公開の「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」。19歳で監督デビューし、「Mommy/マミー」「たかが世界の終わり」など発表作が常に世界中から注目されるグザヴィエ・ドランの初の英語作品。ほかにナタリー・ポートマン、スーザン・サランドンなどアカデミー賞女優が脇を固める。

【「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」の場面写真はこちら】

 2006年のニューヨーク。大ヒットテレビシリーズに出演し、一躍スターに駆け上った人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)がこの世を去る。自殺か事故か、あるいは事件か──。彼の死は謎に包まれていた。

 それから10年が過ぎ、ドノヴァンと当時11歳だったルパート・ターナー(ジェイコブ・トレンブレイ)の“秘密の文通”が一冊の本として出版される。今では注目の新進俳優となったルパート(ベン・シュネッツァー)が、100通以上の手紙の公開に踏み切ったのだ。さらにルパートは著名なジャーナリストの取材を受け、事の真相をすべて明かすと宣言する。果たして、美しきスターの切なくも衝撃的な死の真相とは──。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
スターと心優しい少年の文通が生む事件の衝撃と痛みが悲しい。息子の成長に気づかず、支配することが愛と信じる母親との葛藤。美しく生まれること、ゲイであることの孤独を率直に語るドランの心情が素直に納得できる。

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