■大場正明(映画評論家)


評価:★★★ なかなかGOOD!
デジタルではなくフィルムによる撮影、ドラマの鍵を握る緑色のインクで綴られた手紙、取材で使われるカセットレコーダー。どこまでもアナログ特有の質感にこだわり、心の機微を伝えようとするところがドランならでは。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
観終わってすぐにもう一度観たいと思った! スターの心、文通した男のコの感じ方、その厳しい母親。自分のスタイルを持つことの大切さ。それこそ監督そのもの。映像のカッコ良さ、抜群に合う曲。ラストが清々しい!

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★ なかなかGOOD!
ドランお得意の家族/友人との葛藤と和解だが、ストーリーが整理されていず、登場人物の感情が分かりづらいのが難点。前作ではフランスの、今作ではアメリカのスター俳優を起用したが一長一短。今後は原点回帰を期待。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2020年3月20日号