

2020年年始の通常国会でも「桜を見る会」の追及が続くとされ、永田町から解散の声が出始めている。19年参院選で旋風を起こしたれいわ新選組・山本太郎代表は、どう動くのか? ジャーナリストの田原総一朗氏が切り込んだ。
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山本:まず聞きたいのは、衆院選挙はいつありますかね。
田原:野党は、2020年春、選挙をやることを望んでいる。マスコミもあるんじゃないかと。僕は桜を見る会の問題が深刻になったらやると見ている。安倍さんは内閣の支持率が落ちていないから、自信を持ってる。
山本:深刻になったときに選挙となると、少し分が悪いんじゃないでしょうか。
田原:朝日新聞の世論調査でも支持率が1%しか落ちていない。一番批判的な朝日新聞の調査でさえ1%だよ。
山本:年末年始で皆さんの記憶から薄れていく。そうなったら、年明け冒頭の解散が向こうにとっては一番都合がいいんじゃないですか。
田原:いいと思うよ。
山本:そうですよね。そこに来るんじゃないかと。
田原:可能性はある。
山本:国会が始まるとまた追及が始まる。年末年始に忘れたことをもう一度思い出させる作業から入りますから。そういった意味でも野党の合流がいま必要だと。
田原:立憲の枝野さんと国民の玉木さんに言っているのは、早く合流して、ベストじゃなくていいから、安倍さんの経済政策に対する対案を打ち出せと。6回選挙して、安倍自民党が全勝。国民はアベノミクスに満足しているわけじゃないけど、アベノミクスの批判を聞きたいわけではない。対案がまったく出ないから我慢しているんだよ。なのに、野党からは対案が出てこなかった。
山本:野党が一番弱いのは経済政策。野党に任せても生活が豊かになりそうにないと思われている。そう考えると、自民党という選択肢になるのは理解できる。
田原:山本さんが「こうすればいい」ということを枝野さんや玉木さんに話したら、彼らも乗ってくると思うよ。山本さん以外のところから、こうすべきというのは何も出てこない。