管理栄養士が考えた内臓脂肪をつきにくくするスープ (撮影/写真部・片山菜緒子 週刊朝日2019年12月6日号より)
管理栄養士が考えた内臓脂肪をつきにくくするスープ (撮影/写真部・片山菜緒子 週刊朝日2019年12月6日号より)
「7秒かけてすわるエクササイズ」も取り入れてみよう  (イラスト・坂本康子/週刊朝日2019年12月6日号より)
「7秒かけてすわるエクササイズ」も取り入れてみよう  (イラスト・坂本康子/週刊朝日2019年12月6日号より)

 ぽっこりおなかにたまっている内臓脂肪。その原因は脂質の摂りすぎではなく、糖質の過剰摂取にある。どんな食事やエクササイズをすれば内臓脂肪を減らせるのか。ライフジャーナリスト・赤根千鶴子氏が専門家に聞いた。

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 冬なのであたたかいスープを日々の食事に取り入れている人も多いことだろう。そこで管理栄養士の牧野直子さんには“内臓脂肪をつきにくくするスープ”を提案してもらった。「もずくと豆腐のサンラータン風」は、市販のもずく酢と豆腐ですぐできる。

「豆腐は木綿でも絹ごしでもどちらでもかまいません。もずくは海藻類ですから食物繊維が豊富。低カロリーなのもいいですね。また酢に含まれる酢酸(さくさん)は、加熱してもこわれず、内臓脂肪の減少に働くことがわかっています。ちょっとすっぱいスープとして味わってみてください。溶き卵を入れて、かき玉スープにしてもおいしいですよ」

「もち麦ときのこのスープ」は、食物繊維豊富なもち麦、しめじ、ブロッコリーでつくるコンソメ風味のスープだ。もち麦は大麦の一種。食物繊維の含有量はなんと白米の25倍である。

「もち麦に含まれている水溶性食物繊維『β(ベータ)‐グルカン』は糖質の吸収を抑える働きがあることで知られています。もち麦はゆでて保存容器などに入れておくと、サラダやスープにすぐに使うことができるので便利です。冷蔵庫保存で3~4日のうちに使い切るのがよいと思います。あるいはゆでてから小分けにして、冷凍しておいてもいいでしょう」

 ブロッコリーも食物繊維が豊富。夏ならば、野菜はモロヘイヤに変えてもいいと牧野さんは言う。

「モロヘイヤもブロッコリーと同じように、食物繊維は豊富・糖質は少なめという野菜ですから。もち麦は腹もちがいいので、このスープに卵も割り入れれば、これだけで十分満足できるおかずスープになります」

「千切り野菜のトマトスープ」は無塩のトマトジュースと市販のカット野菜で作る超・簡単スープ。

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