岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、シンガポール・セントジョーンズ島の「立派なお腹だ猫(にゃん)」です。

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 夜明け前、島に着くと桟橋の上でまん丸のシルエットが待ち構えている。よくきたニャ、と言わんばかりの大きな声と大きな体で歓迎してくれたのは、オス猫のチャンベダ。体重は10キロ! 丸く突き出たお腹がこの島の主だと思わせる。

 セントジョーンズ島はシンガポール本島の南に浮かぶ、人と猫が共存する小さな島。終日いて30匹以上の猫と出会ったが、彼ほど魅了された猫はいなかった。ふてぶてしい顔にも味がある。皮下脂肪の厚みは、皆に愛されている証しなのだ。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

※週刊朝日2019年10月25日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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