リーグ優勝目前の巨人が19歳新人をプロ初登板で先発させるわけ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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リーグ優勝目前の巨人が19歳新人をプロ初登板で先発させるわけ

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梅宮政宗週刊朝日
巨人の戸郷翔征(C)朝日新聞社

巨人の戸郷翔征(C)朝日新聞社

巨人の山口俊(C)朝日新聞社

巨人の山口俊(C)朝日新聞社

 巨人の5年ぶりのリーグ優勝が目前に迫ってきた。昨オフに丸佳浩、炭谷銀仁朗、中島宏之、岩隈久志、ビヤヌエバと大型補強を敢行したが、期待通りの成績を残したのは丸ぐらいだろう。それでも、大城卓三、増田大輝、若林晃弘、重信慎之介、石川慎吾ら勝負どころで起用した若手が結果を出すなど、原辰徳監督の手腕が光った。

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 だが、日本シリーズ進出に向けて不安が残る。スポーツ紙の在京デスクはこう分析する。

「エースの菅野智之が腰痛で5日に戦線離脱しました。クライマックス・シリーズ(CS)を見据えての抹消だと思いますが、万全な状態で戻ってくるのは厳しいでしょう。巨人は計算ができる先発が山口俊のみという状況です。最終ステージでDeNA、広島のどちらが上がってきても厳しい戦いになると思います」

 確かに、巨人の先発事情は苦しい。今季途中に救援から先発に転向してブレークした桜井俊貴は9月に入って3試合登板で白星なし。11日のDeNA戦(東京ドーム)でリーグトップの40本塁打を放つソトに2発を浴びるなど4回5失点KOと疲れを隠せない。

 今季の対戦成績でDeNA戦は防御率7・31と打ち込まれているのも気がかりだ。左腕・メルセデスも3日の中日戦(ナゴヤドーム)で三回途中2失点KOを喫して2軍降格。19日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発して6回1失点と好投したが、今年は好調の期間が長続きしない。

 ドラフト1位左腕の高橋優貴は8月以降に先発ローテーションに定着しているが、ウィニングショットをファウルでカットされる場面が目立ち、球数を費やして長いイニングを投げられないのが課題となっている。

 原監督も様々な形でテコ入れしている。10日のDeNA戦(横浜)では守護神だったクックを来日初先発で抜擢(ばってき)。14日の広島戦(東京ドーム)は「ブルペンデー」で救援の沢村拓一が先発で3回投げるなど8投手をつぎ込んだ。21日のDeNA戦(横浜)はドラフト6位の19歳右腕・戸郷翔征がプロ初登板初先発の予定。優勝が決まる可能性もある試合で高卒ルーキーがプロデビュー戦を飾るのは珍しい。裏を返せば、それだけ先発事情が苦しいともいえる。

 対戦成績を見ると、2位・DeNAに11勝11敗と互角で、広島には10勝14敗1分と5年連続負け越しが決まった。リーグ優勝すれば、CSで1勝のアドバンテージがあり、本拠地・東京ドームで戦うことができるが楽観はできない。戸郷をはじめとして先発で抜擢される若手は好投すれば、CSでも起用される可能性がある。シンデレラボーイは現れるか――。(梅宮政宗)

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