気になる小泉進次郎氏の人事。滝クリ妊娠で育児休業も? (c)朝日新聞社
気になる小泉進次郎氏の人事。滝クリ妊娠で育児休業も? (c)朝日新聞社

 安倍晋三首相はこれまでの組閣の際、毎回、内閣を命名してきた。過去を振り返ると……。

【三原じゅん子の命運は?】

 第1次安倍内閣(2006年9月)「美しい国づくり内閣」
 第2次安倍内閣(12年12月)「危機突破内閣」
 第3次安倍第3次改造内閣(17年8月)「仕事人内閣」
 第4次安倍改造内閣(18年10月)「全員野球内閣」

 今回の内閣改造は、「安定と挑戦」の布陣だという。「安定」ということでは、第2次政権発足以来の麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官の続投を早い段階で決めた。

 関係者によると、一番悩んだのは、二階俊博幹事長の処遇だという。交代論も飛び交っていた。二階氏は就任から3年が経ち、あと1年余りで、通算在職日数で歴代最長の幹事長となる。

 その二階氏は9月4日、留任で調整中と報じられた。作家の大下英治氏はこう言う。

「二階さんに呼ばれて行くと、『決まったから。オレ以外に誰が幹事長をできるんか』と自信満々でした。安倍さんは再来年9月で総裁任期が満了になりますが、『次の首相がいない。周辺国との軋轢(あつれき)を収められるのは安倍さんだけ。総裁の任期延長なんか必要ない、4選すればいいんだ』と怪気炎を上げていました」

 4選となると、あと5年、政権が続くことになる。大下氏はこう見る。

「安倍さんにとって、これから2年後の任期満了まで、4選の可能性を残したいということです。二階さんの続投は戦いの布陣で、安倍さんの悲願の『憲法改正』に向かい、来年秋までには衆議院解散があると考えています」

 人事の注目は、小泉進次郎氏が入閣するか否か。

「新内閣のテーマ『安定と挑戦』の『安定』の部分は二階さん、麻生さん、菅さんのこと。『挑戦』は小泉進次郎氏のために用意した言葉です。他の議員ではぜんぜん挑戦にならないし、新鮮さもパワーもない。お年寄りで骨格を固め、新しい人を輝かせる。それには進次郎氏が大臣になるほかない。政府が新設する社会保障改革の会議をとりまとめる担当大臣や厚労相、農水相、復興相などで入閣の可能性がある」(大下氏)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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