小林綾子「『おしん』が教えてくれたお金で買えない大切なもの」 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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小林綾子「『おしん』が教えてくれたお金で買えない大切なもの」

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太田サトル週刊朝日
「おしん」の思い出を語る小林綾子(提供写真)

「おしん」の思い出を語る小林綾子(提供写真)

「おしん」の、いかだで川を下るシーン、あれは最初に撮ったシーンで、突然クライマックスから始まったんです、実は(笑)。私、おてんばだったんで、いかだに乗るのを楽しみにしてたぐらいだったんですが、あの川は本当に激流なんですね。危険な川で流されると亡くなっちゃうこともあるような川で。あのシーンを撮るために地元の町役場の方も全面協力していただいて。そういった方々に支えられてできたシーンだったんですね。

「おしんのしんは、辛抱のしん」と言われます。おしんは貧しい家に生まれてはいますけれど、決してそれが不幸や大変だと感じず、当たり前だと思ってました。親や兄弟、おばあちゃんのいる大家族の中で、幸せに暮らしてたんです。本当の幸せってどういうところにあるの? お金では買えないかけがえのないものがたくさんあることを、おしんはよく分かっていた。放送されたころの日本はとても豊かでモノはたくさんあるけど、何か大事なものを忘れてないかっていう思いを、おしんのセリフを通して橋田先生が投げかけてくださったのではないでしょうか。

「おしん」は海外で人気を集めたり、現在のBSでの再放送でも、初めて見た若い方にSNSなどで話題にしていただいたりしているみたいですが、そういったメッセージが、時代や国境を超えても十分通じる普遍的な作品だということですよね。

 撮影は、最初は1月に10日間ほどの山形ロケをやって、そのあと1月の下旬から2月に、奥多摩で浴衣を着て夏のシーンを撮りました。寒かったのですが、氷をなめて息が白くならないようにしながら撮りました。そのあとがスタジオでの撮影でした。それがとてもハードでした。大人でも大変なのに、子供の身体には負担が大きかったかなと思います。

「おしん」に出演させていただいたことは、自分の中で大きな自信につながったと思います。この先大変なことがあっても、あのドラマができたのだから大丈夫、そういう気持ちになれますね。


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