安倍首相「再々登板」の筋書き “プーチン方式”ならポスト安倍は? (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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安倍首相「再々登板」の筋書き “プーチン方式”ならポスト安倍は?

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【左】松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)放送大学教授(社会経済学)/1956年、神戸市生まれ。東大工学部卒。同大大学院経済学研究科博士課程修了。東大名誉教授。主な著書に『経済政策 不確実性に取り組む』(放送大学教育振興会)など 【右】御厨(みくりや・たかし)貴東大名誉教授(政治学)/1951年、東京都生まれ。東大法学部卒。東大先端科学技術研究センター客員教授。主な著書に『平成風雲録』(文藝春秋)など (撮影/大野洋介)

【左】松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)放送大学教授(社会経済学)/1956年、神戸市生まれ。東大工学部卒。同大大学院経済学研究科博士課程修了。東大名誉教授。主な著書に『経済政策 不確実性に取り組む』(放送大学教育振興会)など 【右】御厨(みくりや・たかし)貴東大名誉教授(政治学)/1951年、東京都生まれ。東大法学部卒。東大先端科学技術研究センター客員教授。主な著書に『平成風雲録』(文藝春秋)など (撮影/大野洋介)

主要政党の国会通信簿 (週刊朝日2019年8月2日号より)

主要政党の国会通信簿 (週刊朝日2019年8月2日号より)

松原:安倍さんの通算在任日数も吉田茂を超え、大叔父の佐藤栄作もまもなく抜き、安倍さんより長いのは明治時代の桂太郎だけになる。第1次安倍内閣が退陣したのが2007年9月。それから第2次安倍内閣が発足する12年12月まで、安倍さんは5年間、野党も経験し、強くなった。

御厨:野党を経験し、再登板するのは、祖父が予言し、狙っていたんですよ。そのとおりになった。

松原:ならば、ポスト安倍の首相候補は? 今、岸田文雄・自民党政調会長、菅義偉官房長官、石破さんの名前が挙がっています。

御厨:岸田さんはどうだろう。言うことが優等生でいい人だけど、リーダーの器としては疑問。だから、次の総理は岸田さんにやらせて、案の定、うまくいかなければ、「安倍さんを待ってました」となると考えているかもしれません。

松原:自分より年上で70歳の菅さんのほうが、安倍さんがもう一度、首相の座に返り咲きやすい気はしますけどね。

御厨:石破さんも総裁候補だと言われ続けてますが、立ち枯れしないでよく来たものだ。

松原:石破さんもあれだけ冷や飯食わされて要職からはずされたら、まわりから人がどんどんいなくなっちゃいます。

御厨:言えば言うほど唇寒しになっちゃう。石破さんは器量はあるんだけど、もったいない。

松原:岸田さんより少し若い河野太郎(外相)、片山さつき(地方創生担当相)、野田聖子(前総務相)、稲田朋美(元防衛相)さんらの世代は存在感がない。本来はこの年代で10人くらい総裁候補がいてもいい。その意味では、一番自民党を壊しているのは安倍さんですよね。

御厨:その横で一番、役に立っているのが麻生太郎さん。麻生さんはヒール役に徹しているから。何を言おうと、何があろうと絶対にクビにならない。だから失言は全部、彼が言うことになっているんじゃないですか。最近は新聞も大きく取り上げないんだよ。

松原:モリカケ問題で、担当官庁が公文書改ざんしても辞めなかったんだから、年金の報告書を受け取らなかったくらいでは辞めない。


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