有名アニメ制作会社「京都アニメーション」が襲われた“放火テロ”とも言える今回の事件。死者は18日午後9時時点で33人となり、放火事件の犠牲者数としては平成以降で最悪という大惨事となった。アニメ関係者はもちろん、世界中から心配と哀悼の声が寄せられている。
【写真】新作映画「天気の子」の公開直前の悲劇に「酷すぎる事件」だとツイートした新海誠監督
音楽クリエーターのヒャダインさんは、京アニが手がけたテレビアニメ「日常」のオープニングテーマで、メジャーデビューした。関係が深かっただけにツイッターで憤りをあらわにした。
「僕は京都アニメーションの『日常』でCDデビューしました。とてもお世話になりました。事件を知り、怒りでどうにかなりそうです。これは殺人、そしてテロです」
このコメントは5万件以上リツイートされ、「いいね」も17万件を超えた。
アニメ映画「君の名は。」の監督で、新作の「天気の子」が19日から公開される新海誠さんは、18日夜にこうツイートした。
「僕たちは、世界がすこしでも豊かに、わずかでも良くなることを願ってアニメを作っています。僕は今は映画のプロモーション期間であり、今夜0時からこの3年間の成果をようやくご覧いただけます。表現することに怯んでもいけないし、楽しんでほしいと心から思います。ただ、あまりにも酷すぎる事件です」
ベテラン声優で京アニの作品にも出演したことがある日高のり子さん。
「京都アニメーションさんのニュースを見て言葉が出ない。こんな恐ろしいことをする人がいるなんて… どうか一人でも多くの方の命が救われますように」
京アニの作品は「涼宮ハルヒの憂鬱」など海外でも評価が高い。今回の事件は、英BBCや米CNN、中国や台湾のメディアなどでも大きく報じられた。
京アニの公式ツイッターには、日本だけでなく海外からも英語や中国語などで応援や哀悼のメッセージが多数書き込まれている。
海外では支援のためのクラウドファンディングも始まっており、支援の輪は国内外に広がっている。
また日本アニメーション協会は、「非常に大きな事件ですので、各所機関におかれましては慎重かつ冷静な報道をお願いいたします」と要請。一部に犯人とアニメファンを結びつけるような見方があることに、懸念を示した。