ドン小西 (撮影/写真部・東川哲也)
ドン小西 (撮影/写真部・東川哲也)
メラニア・トランプ(米国大統領夫人)/1970年、ユーゴスラビア(現・スロベニア)生まれ。2005年、不動産王のドナルド・トランプ氏の3番目の妻に。翌年、三男のバロン君を出産。17年、夫が米国大統領に就任=夫妻で来日し、5月26日、安倍昭恵さんと、人気の美術館を楽しむ (c)朝日新聞社
メラニア・トランプ(米国大統領夫人)/1970年、ユーゴスラビア(現・スロベニア)生まれ。2005年、不動産王のドナルド・トランプ氏の3番目の妻に。翌年、三男のバロン君を出産。17年、夫が米国大統領に就任=夫妻で来日し、5月26日、安倍昭恵さんと、人気の美術館を楽しむ (c)朝日新聞社

 夫妻で来日し、5月26日、安倍昭恵さんと、人気の美術館を楽しんだメラニア・トランプ(米国大統領夫人)。ファッションデザイナーのドン小西氏がチェックした。

【写真】今回チェックした「メラニア夫人vs.昭恵夫人」のファッションがこちら

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 ダンナのトランプも言ってるように、彼女はいわゆるトロフィーワイフ。成功した男だけが手に入れられる、美しくてファッショナブルな勲章妻ってことだよね。でもトロフィーって外見は豪華なのに、手に持つと意外に軽っ!ってことがあるだろ。

 彼女も、約30キロあった相撲の米国大統領杯というより、そんな中身が空洞タイプのトロフィー。一見オシャレだけど、一枚でそれなりに見える手抜きファッションが定番だよね。この日もイタリア高級ブランドのジャンプスーツでお出かけ。トレンドはてんこ盛りなのに、コクのない空っぽ感が漂ってるよ。

 かたやアッキーは、落ちっぱなしの好感度をこの機会に上げますわよという気合が、服ににじんでるもんな。この年齢にしては無謀な膝上丈のスカートで、評判の美脚を見せたり、モダンな若々しさをアピールする小ワザが満載だよ。何より、男の目線に照準を合わせたメラニア夫人と違って、同性からの好感度を意識したところがアッキーファッションのポイント。ま、ファーストレディー対決は、今回もアッキーに軍配かと。

(構成/福光恵)

週刊朝日  2019年6月14日号