で、結婚・妊娠を発表した川栄李奈さん。お相手の廣瀬智紀君との出会いは僕が昨年、作・演出した舞台「カレフォン」という作品。川栄さんのマネジャーさんから電話がかかってきて、結婚と妊娠の報告を聞いたときは驚き、そして相手が廣瀬君だと聞いたときは叫びました。

 舞台の中で二人の恋が少しずつ育まれていくシーンがあるのですが、正直、稽古中、二人ともそこが下手くそで下手くそで。川栄さんもあんなに芝居うまくて勘がいいのに、そこになると照れてストップしてしまう。が、稽古を重ねて本番になると、しっくりくるようになる。

 ていうか、このカップルいいじゃん!と思えるようになった。そうしたら、舞台終わりで、恋が……。

 ファンの方々はいろいろ思うことあるのもわかっていますが、いつか人は幸せになるための次のコースに立ちます。だからおめでとうと言わせてください。そして、令和になり、「男女7人」並みの、「この二人いいじゃ~ん」というドラマの誕生を期待する自分がいる。

週刊朝日  2019年6月7日号

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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