しかし、蓋を開けてみれば、当選。その後の様子は見違えるほどだったという。

「当選を決めた開票日の深夜2時、赤坂にあるマック赤坂さんの自宅にインタビューに行くと、あきらかに選挙中よりも元気になっていました。『当選がまだ本当なのか信じられないが、当選したと聞いて元気になった。やっぱり人間はメンタルだよ。港区議としてがんばらなきゃいけない。今回が最後の選挙と言っていたけど、次も出られるかもしれん(笑)』と話していました」(同前)

 畠山氏が他に注目していた候補は、深谷市議会議員選挙で3期目の当選を果たした深谷市議会議員「ミルクおやじ(村川徳浩)」。牛の着ぐるみで選挙運動を展開。2011年が最初の選挙で、初当選。2期目に挑戦した2015年は3位で当選している。

「上位当選するのは、無所属であるため、オール与党になりがちな地方議会の活性化に一役買っていると市民に評価されているからと思います」(畠山氏)

 結果を見ると、今回の市議選では自民党が議席を64伸ばし、公明党は立候補した全員当選した。今後の政局はどうなっていくのか。衆参ダブル選挙も噂されているが、小林吉弥氏は「ない」ときっぱり。

「地方議員選挙に限って言えば、自民党は堅調だった。マスコミ各社は、衆院補選で自民党が惨敗したので、衆参ダブルをうってくるという見方をしているが私は真逆。むしろダブル選をやれば、下手をすると、政権が飛ぶ可能性もある。参院選挙で議席を減らしても、大敗はしない。補選は、沖縄、大阪補選の選挙区は特殊な場所で、敗北は仕方ないとみているはず。全国的にみれば自民党は堅調ですよ」

 夏の参院選に向け、各党がどこまで組織を立て直してくるか、注目だ。
(本誌・田中将介)

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