打倒・金正恩を目指す反北朝鮮組織の幹部が米国で逮捕 謎の組織「自由朝鮮」の正体 (1/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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打倒・金正恩を目指す反北朝鮮組織の幹部が米国で逮捕 謎の組織「自由朝鮮」の正体

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亀井洋志週刊朝日
4月26日にウラジオストックを訪問した金正恩氏(C)朝日新聞社

4月26日にウラジオストックを訪問した金正恩氏(C)朝日新聞社

襲撃されたスペインのマドリードにある北朝鮮大使館

襲撃されたスペインのマドリードにある北朝鮮大使館

「自由朝鮮」が運営しているとされるサイト。今回の逮捕についてのコメントも公開されている

「自由朝鮮」が運営しているとされるサイト。今回の逮捕についてのコメントも公開されている

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とロシアのプーチン大統領が4月25日、初の首脳会談を行った。ウラジオストクで2人はがっちりと握手し、結束の固さをアピールした。会談では、米朝協議で北朝鮮が主張する「段階的な非核化」についても話し合われた模様だ。ロシア側は北朝鮮の立場を後押しすることを表明した。
 2月にベトナムの首都ハノイで開かれた2度目の米朝首脳会談が物別れに終わるなか、正恩氏が米朝間の膠着(こうちゃく)状態を打開できるのかが焦点だ。

 北朝鮮問題をめぐり、ここにきてクローズアップされているのが、正恩氏を脅かす謎の組織の存在。“金王朝打倒”を目指す「自由朝鮮」だ。前身は「千里馬(チョンリマ)民間防衛」という団体で、2017年2月、正恩氏の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された直後に、正男氏の長男・漢率(ハンソル)氏を保護したことで知られる。
 米連邦捜査局(FBI)は4月18日、スペイン・マドリードの北朝鮮大使館が2月に自由朝鮮と名乗るグループに襲撃された事件で、韓国系米国人のクリストファー・アン容疑者を逮捕した。米紙ワシントン・ポスト電子版が4月19日、報じた。

 大使館襲撃事件が起きたのは、2度目の米朝首脳会談が行われる直前の2月22日。武装したメンバー10人が大使館員らに暴行を加え手錠などで拘束し、コンピューターやハードディスクなどを奪って逃走したとされる。
 自由朝鮮は3月26日にウェブサイトで犯行を認める声明を発表したが、大使館員への暴行や武器の使用は否定。

<これは襲撃ではない>としたうえで、<麻薬や武器取引の拠点となっている大使館の緊急事態に対応した>などと主張している。さらに、大使館から持ち出した情報はFBIに提供したことも公表したため、バックにCIA(米中央情報局)やFBIがいるとの見方もあった。

 自由朝鮮のリーダーで、事件の主犯格とみられるのが、米国在住でメキシコ国籍のエイドリアン・ホン容疑者だ。


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