モンキー・パンチさんの命を奪った急増する「誤嚥性肺炎」の恐怖 医師が指摘する“危ない習慣” (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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モンキー・パンチさんの命を奪った急増する「誤嚥性肺炎」の恐怖 医師が指摘する“危ない習慣”

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秦正理週刊朝日#ヘルス
モンキー・パンチこと加藤一彦さん (c)朝日新聞社

モンキー・パンチこと加藤一彦さん (c)朝日新聞社

誤嚥性肺炎予防のために心がけたい4つの習慣 (週刊朝日 2017年12月1日号より)

誤嚥性肺炎予防のために心がけたい4つの習慣 (週刊朝日 2017年12月1日号より)

 人気アニメ「ルパン三世」の原作者で、漫画家のモンキー・パンチ(本名・加藤一彦)さんが11日、誤嚥性肺炎のため死去した。81歳だった。

【誤嚥性肺炎予防のために心がけたい4つの習慣はこちら】

 1967年に「漫画アクション」で連載が開始された「ルパン三世」は、荒々しいタッチとハードボイルドな作風で人気を集め、71年にアニメ化。主人公の怪盗ルパン三世だけではなく、次元大介、石川五エ門、峰不二子、銭形警部などの個性的キャラクターも人気を集めた。アニメでは、宮崎駿監督が映画版「カリオストロの城」(79年)を手がけたことで知られている。

 モンキー・パンチさんの死因となった誤嚥(ごえん)性肺炎は、食べ物や飲み物が食道ではなく、気管に入ってしまう「誤嚥」によって、肺炎になってしまう病気だ。がんと心疾患に続いて、肺炎は日本人の死因の3位だが、高齢者の肺炎の約7割は誤嚥性肺炎が占める。高齢者の増加に伴い、患者数も増加しているという。

 誤嚥性肺炎は、食べ物を飲み込む力が衰える嚥下(えんげ)機能の低下が原因になることが多い。自覚症状がなく知らない間に症状が進行していることが多く、放っておくと死に直結する恐ろしい病気だ。なぜ、誤嚥性肺炎は起きるのか。そして、その予防方法は。週刊朝日に掲載された記事から解説する。

* * *
 高齢になって気になるのは、のみ込む(嚥下)力が衰えること。正月になれば餅を食べたい。この欲求を満たすのは難しいのか。そして口の中で増殖した菌が肺に入って炎症を起こし、最悪の場合には死に至る誤嚥性肺炎も気になる。専門家にトレーニングや歯磨きによる予防策を聞いた。

 午後3時半。東京都豊島区の住宅街に、歯科医師の五島朋幸さんが自転車に乗って現れた。午後は訪問診療の時間にあてている。1日3軒から5軒回る。

 戸建てに一人で住む高齢女性の家を訪ね、五島歯科医師がリビングに入ると、ソファに腰掛けてテレビを見ていた女性の入れ歯の治療が始まった。手袋をつけて女性と向き合うように床に正座した五島歯科医師は、「口の左下が痛い」と訴える女性から入れ歯を受け取ると、ポリ袋の口を広げ、その上で充電式の機材を使って、入れ歯を調整していく。削っては口にはめ、削ってははめ、を繰り返す。「カチカチカチとかんでみて」「もうちょっとかな……」。かみ合わせを試すこと3回。「だいぶよくなりました。入れ歯がずれ落ちていたけど、はまるようになった」と女性の顔がほころんだ。


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