羽生:100%と胸をはって言える状態です。その100%というのは毎回、限界値が同じわけではないので、シーズン前に理想としていた100%かと尋ねられるとそうじゃないかもしれない。そこは具体的にうまく説明できないのですが、とにかく今のコンディションとして、世界選手権に向けてという状態の中では100%だと思っています。

 平昌五輪との相違点に関しては、似ているところもあるなという感覚もありながら、オリンピックとはまた違った緊張感がある。その中で、試合に向けて準備していると思います。また開催地が日本ということで、五輪とはまた違った注目のされ方もされて、緊張感というものもまた違ってきています。その違ったところもある意味で楽しみながら、試合で感じていければいいかなと思います。

――今大会で自分に課していることや、成し遂げたいことは?

羽生:一番の目標は、今シーズンの自分が演技してきたもの、つまり今季の練習と試合の両方とも含めたもの、全ての自分に勝ちきれるような演技をすることです。それには、公式練習の準備の仕方や、試合に向けての日々の過ごし方など、いろいろ気をつけなくてはいけない点が多々あると思います。回復すべき時にしっかり回復して、集中すべき時に集中して、また、スケートを楽しめるときはしっかり楽しみたいなと思っています。

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ある意味ミッションコンプリート(笑)