――宇野選手に質問です。四大陸選手権前は右足首の捻挫などもあった。現在はここまでけがなくこれたのか。四大陸選手権の時には「世界一になりたい」という思いを明かしていたが、改めて今大会にかける思いを。

宇野:はい。気を使って質問してくれてありがとうございます(笑)。えー、そうですね、足首は全く問題ないです。調整も順調に。この試合に僕は初めて結果を求めて試合に挑みたいなと思っています。以上です。

――(宇野選手に)結果を求めるとなると、がむしゃらに行く時の試合と準備段階で何が違うのか。

宇野:特に違いはないんですけど、試合でいつも僕は自分の満足いく演技ができたらいい。結果は気にせずっていうのをモットーでやってきたんですけど、ンフフ……(右側の羽生を見て)すごい、視線が……!(笑)フフフフ……そうですね。結果を求めるからといって、その、なんか特別練習を変えたわけではないので。この試合で、まあ結果を求めることが緊張につながるのかわかりませんけど、それが僕にとって貴重な経験になることは間違いないかなと思っています。

――自国開催のアドバンテージはあるのか、どのように感じているのか。練習の段階からかなり観客が入っていた。それは本番をイメージできるいい環境だったのか、それとも何も感じなかったのか。

宇野:はい。えー、そうですね。これだけ練習からお客さんが入ってる試合は、もう日本以外他に絶対ないなっていう思いはありましたね。まあ、そうですね、まあ、あの……(笑)。がんばります!

羽生:やはり、練習の段階からたくさんの方々に見てもらえる、たくさん応援してもらえるというのは、自国開催ならではだと思いました。試合のアドバンテージはないと思いますが、(試合まで)過ごすうえで日本語が使えたりとか、ふと目に入る言葉が日本語だったりっていうのは、すごくリラックスできるなあ、と思います。

田中:そうですね。やっぱり練習からたくさんの方が見ていただいてる中で練習ができているので、すごい本番を想定をした練習もできると思うんですが、若干自分の中ではこの雰囲気にあおられたなっていう……。やっぱりまだ適応できてないなという感じがあったので、しっかり本番を想定して、この歓声っていうものを自分の力に変えていけたらいいなって思います。

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勝つことは一番大切なこと。でも……