東京下町銭湯くまモンは4億円の広告効果?!過去には初音ミクとのコラボの大黒湯

大塚淳史週刊朝日
 熊本県のご当地キャラクター「くまモン」が、東京の下町にある銭湯「押上温泉 大黒湯」(東京都墨田区)とコラボレーションイベント「銭湯くまモン」(3月4日まで)を実施しており、話題を呼んでいる。熊本県は事業費として1380万円をかけ、大黒湯の看板、銭湯内のペンキ絵や内装、風呂おけなどをくまモンで“ジャック”した。東京の下町にある個人経営の銭湯とコラボをした狙いは何なのだろうか。

 キャンペーンが始まった数日後の平日夜に記者は大黒湯を訪れた。すると、過去に何度も行ったことがある大黒湯が、外観から「くまモン仕様」に変わっていた。店内に入ると、靴ロッカーが全て埋まっているという盛況ぶり。ペンキ絵は、くまモンや熊本出身で「日本のマラソンの父」と称される金栗四三(かなくりしそう)などが描かれている「くまモン仕様」に。また、湯船には熊本県の特産品であるい草や、晩白柚(ばんぺいゆ)が浮いていた。

 このコラボイベントは、熊本県による毎年行う首都圏プロモーションの一環で、2016年の熊本地震からの復興を後押しするために仕掛けたイベントだ。昨年は、東京・赤坂で、期間限定店「スナックくまちゃん」を開き、熊本県産の焼酎など名産品をPRしていた。今回のコラボでは、昨年のスナックくまちゃんと同程度の広告費用対効果約4億円を目指しているという。

 熊本県の担当者は、東京・下町の銭湯でコラボイベントを行う理由を明かした。

「首都圏で仕掛けることで全国へ発信していくことを目指しています。大黒湯は、東京スカイツリーから近く、外国人観光客も銭湯に多く訪れているということなどから選びました」

 東京では数年前から、若者の間で銭湯がブームに。また、外国人観光客も、日本文化を味わえる場所として注目している。さらに大黒湯は、実は過去にも写真家の蜷川実花、ヴァーチャルアイドルの初音ミクなどとコラボを実施しており、熊本県は「発信力のある銭湯」として選んだという。

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訪れた客の目当てはくまモンだけじゃない

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