一方で大黒湯店主の新保卓也さんは、コラボの効果をこう話す。

「今回のイベントを開始してから、2割から3割、お客さまが増えている印象です。公衆浴場の銭湯は、どうしても男性客に比べて女性客が少ないのですが、若い方や、30代、40代の女性客が増えています。女性にも銭湯の良さを多く知って頂くきっかけになったのでは。また、アジア圏の外国人、特に香港から来た観光客が多い」

 本県出身者も多く訪れているようで、今回のイベントのために置かれた商品、熊本県民なら知っている「大阿蘇牛乳」などを飲んで懐かしんでいるという。

 コラボ実施期間中には、定期的に関連イベントを開催している。2月23日には、ランニングと銭湯を楽しむイベント「くまモンランニングDay」(17日までに申し込みが必要)を実施。くまモンや箱根駅伝で活躍した“山の神”柏原竜二さんがゲストランナーとして参加する予定だ。

 熊本県と銭湯の双方にとってメリットが大きいコラボ。くまモンパワーはやはりすごかった。(本誌/大塚淳史)

※週刊朝日オンライン限定記事